観劇


題 名 贋作・犬神家の一族
劇 団 劇団フライングステージ
公演日 2006年12月25日(月)
会 場 新宿文化センター 小ホール

 「贋作」の名の通り最初から市川・金田一映画ファンにはたまらない演出。思わず拍手してしまった。
 珠世が実は男だった!という設定にも笑えるが、猿蔵は本物のサルだし、橘署長の部下はスケバン刑事や富豪刑事、竹子と梅子の夫達は人形、極めつけは佐清のマスクが中華街で売ってるようなかぶり面 、マジメな台詞を喋っていても笑ってしまいそうになる。
 三度目の公演ということで今回はミュージカル仕立て、これがなかなか聴かせてくれる。 台詞をしゃべっているより心情が伝わってくるのだ。 珠世と小夜子の対決の場面 は本編映画(2006年版)より迫力があった気がする、
 珠世が白いドレスを着て踊る「天使のウィンク」をバックにシンクロナイズトスイミングの後に現れるスケキヨの逆立ち姿には爆笑。連続殺人事件というおどろおどろしい話なのに、あちこちで低い笑い声が起こるのは何故なんだ?
松子、竹子、梅子を演じていた女優?さんはとても迫力があり、ドレスも豪華絢爛。

金田一耕助役の野口聖員はとてもカッコよく、爽やかな感じ、トランクを持って舞台の中央に立った時は思わず拍手してしまった。 声が実に私の好みなのだわ。