翻訳本


海外で翻訳された金田一耕助シリーズを紹介してします。

 

横溝正史の長男、亮一氏は「『横溝正史研究』の創刊に寄せて」の中で、

 

 ちなみに、父の作品は海外では英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ロシア語、中国語、韓国語、タイ語などに訳され、韓国、タイではベスト・セラーになっている。

 これら各国での翻訳者は熱心なファンである場合が多く、中には私のところへわざわざ生前の父のことを語れとやってくる人さえいる。日本の推理小説はすでに国際化されているのだ。

『横溝正史研究』創刊号(戎光祥出版)3P

 

 とあります。横溝正史の生んだ、名探偵金田一耕助は世界各国で読まれているのです。

 

 フランス語版の著者紹介では

 

横溝正史、1902年生まれ。

 大学で薬学を修めた後、数々の推理小説を発表、一躍注目される存在となった。

 太平洋戦争後も、彼は新しい文体、作風を追い求め、70年代には大きな成功を収めた。

 横溝は、日本におけるジョルジュ・シムノン(フランスの有名な推理作家)であり、40を越える著作は、数千万部を売り上げ、日本で最も愛読されている推理小説家である。

 ”斧、琴、菊”(邦題:犬神家の一族)は、1977年に、市川崑監督により映画化された。

 

 金田一耕助とメグレ警部(警視)の共通点は、愛川欽也しか浮かびませんが、横溝、シムノンはその国を代表する作家なんですね。

 

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